精神の病の本質

なんかレアな人物

松下幸之助という人物がかつて日本の経営者として存在していた。彼の創設した会社は、現在パナソニックと呼ばれている。松下幸之助という人物はひと昔前にお亡くなりになられた。彼の経営理念や社員の教育方針、哲学的思想は彼の著作として残されている。私は若い頃、彼の著作を数冊読んだが、彼の思想の根本に何があるかは理解しなかった。
最近、彼の著作を読んでみた。結論から言えば、彼は昭和の人であり、昭和にしか生きられない人であり、昭和の産んだサイコパスだと考えてほぼ間違い無い。私は彼の著作を読みながら、心痛を止める事が不可避だった。

松下幸之助が幼い頃に丁稚奉公していた時、彼は主人から煙草を買うように命じられていた。そのうち彼は毎日煙草屋に通うのは面倒くさいと考える。いっそ一度に沢山買っておく方が楽だ。そこまでは普通の考えである。ところが彼は、煙草をまとめ買いすると、一個あたりの煙草の単価が安くなる事に気付いて煙草を大量にまとめ買いし始めた。そこまでは別に悪くない。しかし、彼は煙草の一括購買による利潤を自分自身のポケットに入れていた。当然、その事実が露見すれば、同僚の丁稚仲間に責められるし、実際責められた。そしてその事実は主人にも伝わって、主人は彼に小銭を稼いで自分のポケットに突っ込むのは止めておけと言った。
その時彼はこう思った。
利益を自分だけのものにするのはあまり良くない。
この様な意味の事を考えたらしい。
彼の倫理観と良心と善悪の判断は痛々しい程人間性を失っていた。
事実として、彼は主人のお金をくすねる方法を考えて実行しただけである。少なくとも、彼は煙草の一括購買による利潤の詳細を主人に告げるべきだった。彼の幼い罪悪感は全く機能しなかったのである。彼の商売人としての生来の倫理観は、この時点での事を考えると、かなり根本的に間違えていた。

ところで、私は若い頃に彼の著作を読み、彼の会社でのやり方を知った時、かなり不安にとらわれた。
彼は自分の会社の社員にとても親身になって接しており、決して社員を安易に蔑ろにはしない。そして彼は会社と社員の規律を厳しく設定した。彼の社員は、運動会などを彼の規律の下に毎年毎回実行したりしていた。その様子はさながら何かの群れが規律を持って一律行動している様だったらしい。この時点で私は彼の言動に何か言いようのない不安を感じたが、当時私は若かったので、それ以上深く考えなかった。

松下幸之助は、後年の彼自身の発言からも知られる様に、語学的才能があまり無かった。
彼は海外の有名な経営者の言葉を引用して著作に記している。
海外の経営者はこんな言葉を言った。
“優秀な技術者ほどできないと言う”
松下幸之助はこの言葉を正確に理解する事が出来なかった。
松下幸之助はこの言葉を引用してこう論じている。「優秀な技術者は優れた知識と知能をもつ高学歴者あるいは知的訓練を経た人間だが、その人々は自由な発想や意欲に欠ける。なので、知識や知能があまり無い人々がその人々の代わりに頑張って仕事をする必要がある。(?) そして知識や知能のある人々は、もっと自分に自信を持って頑張るべきである。(?)」

松下幸之助の言語能力はさておき、
ここで普通に海外の経営者の言葉を説明するが、
“優秀な技術者ほどできないと言う”
この言葉の意味は、優秀な技術者は、自分達が現在所持している技術では、ボスのアイデアをそのまま実現する事が不可能だと思うから、ボスに正直に現状を説明する為にそう言う。そして優秀な技術者は、ボスのアイデアを色々と検討し、すぐに結論を出す事をせずに、慎重に現在使用できる技術の応用や活用法を検討し、さらに新しく技術を開発する為に考えを巡らせる。ボスはもちろんそれをよく知っている。ボスが何故、”優秀な技術者ほどできないと言う”と言ったのか、それは、優秀だからこそ、安易に出来るとは言わないし、ボスもそれは知っているが、それが優秀な技術者のいつもの反応だし、またそれかとは思うが、結局優秀な技術者をこそボスは頼りにしている。
ボスはこうも言うかもしれない。
“優秀ではない技術者ほど簡単に何でもできると言う”

どうやら松下幸之助は言葉の背景も内容も全く理解出来なかったらしい。

彼は年老いてから、哲学と称する著作を執筆した。それは彼の生涯の軌跡の証明の様な内容である。しかし残念ながら、私は彼の哲学の著作を最後まで読む気になれなかった。その著作の内容がとても心痛を呼び、しかも退屈だったからである。
彼は素直という言葉を好んで使用したが、彼の概念の中の素直とは、会社に無条件で忠誠を尽くす事だった。通常、素直であるという事は正直である事に繋がる。しかし彼の理論は飛躍し、素直に生きる事は、神に忠実に生きる事だから、つまり彼の仕事は正しい筈だから、彼の会社に忠誠を尽くす事は素直な事だし、それに派生して社会に滅私奉公する事は神の意思だと彼は考えたので、彼は自らの哲学で、人々は社会の為だけに命を賭して生き、社会の為だけに仕事を命懸けでやり遂げる(奴隷)事が素直に生きる事だと認識していた。
…松下幸之助は福利厚生や社員の待遇を良くしたブラック企業のアーキタイプを創設していた。

彼はまた、こんな事も著作に記していた。
「大自然は我々が従うべきものである。我々は大自然に生かされている。我々は大自然に感謝し、恭順すべきである。
そして、人間は使命を負っている。我々人間は、生かされているという認識を持ち、大自然や地球を支配しなければならない。(?)我々人間は、地球を支配し、宇宙を支配し、宇宙の根源の神なるものの代弁者、あるいは代表者として、宇宙の根源の神に成り代わって宇宙を支配するべき立場にあるのだ。(?)」
彼の理論は完全に矛盾しているが、彼はそれに全く気づいていない。
我々日本人は、古来から自然と共存してきた。日本人は、別に自然に従い切った覚えもなければ、自然を無理矢理支配下に置こうとも考えなかった。松下幸之助は一体どこの国の人間なのだろうか?しかし、彼は自然に従順になる事から始まり、それからどうやって全宇宙を支配下に置くという発想に行き着いたのだろうか?

多分、彼の心の中では、世の中を経済発展させる事が最重要であり、もしくはそれが全てだったのだろう。なので、彼はその為には何を犠牲にしても全く支障ないし、それが神の意思だと疑わなかった。しかし彼は、神という存在を、人間が人間の為に作り出した概念としか考えていなかった。つまり、彼は神の意思というものは、人間の意思だと考えていたのだった。彼は自分が人間であっても、人間の本質をほとんど認識する事が不可能な人間だった。彼の心の目は盲目に近く、彼の認識力は薄暗い闇の中を彷徨うだけで、実際、彼は現実ですらその視界と頭脳で認知する事が困難だったのだろう。彼は果たして幸せな人生を生きていたのだろうか。

彼は経営者として成功し、また色々な方面でも活躍した。松下政経塾、PHP、あとは申し訳ないがよく知らない。それと、浅草の雷門の大きな提灯に彼の名前が記されているらしい。何があったかよくわからないが、神域の重要な部分に自分の名前を記したい人間の気持ちはあまり理解できないかもしれない。
彼は会社から貰う給料の2倍、4倍、10倍働いて会社と社会に奉仕するのが人として立派な事だと考えて、部下や社員にそう諭した。彼が何が言いたいのかよく分からないが、社員の能力と努力と労働力は全て私と私の愛する経済界の為にあるので、社員は能力に比例した給料を貰えなくても当然だと言いたいのだろうか?
彼は健康管理は怠るべきではないと言う。しかし彼は、徹夜仕事やハードワークを推奨している。その理由は、”熱心に熱中して仕事をする人は疲れたりしない” 何が言いたいのかよく分からないが、彼は要するに、社員に熱心に休みなく仕事をし続ける事によって健康管理をしろと言っているのだろうか?

松下幸之助はブラック企業の始祖であり、ブラック企業界のカリスマであった。彼の謎理論は時間を超えて現代のブラック企業の手本となり、そして何故か彼はパナソニックの社員達に本質的に尊敬される事は無い。パナソニックの社員達は、今日も朝礼でよく分からない松下幸之助の考案した教訓呪文を唱えて、それについて”こんな意味不明な”と思いつつ、仕事をする。

全て無かった事にするのは止めろ元夫。阿保だろお前。

感情を無視あるいは抑圧し排除する事による記憶力の喪失?

元夫の性格は正直で純粋。私は彼に初めて出会った時、彼の事を、なんか邪気の少ない子供っぽい人だと感じた。彼は無防備な態度で私に話しかけてきた。しかも彼の話し方は全く他人を不快にしないものだったので、私はすぐに彼を気に入った。

私と元夫は約半年間、とても楽しい交際期間を経た後、結婚した。今から約17年前の事である。私は今でも過去に彼と一緒に行った場所などをほとんど覚えている。だが、彼がそれを覚えているかどうかはかなり疑問なのだった。しかしそれは私の責任ではないので、もう知らん。

彼との結婚生活について色々問題があり、結局離婚の選択をした。後から不平不満を並べても意味の無い事だし、私はあえて彼に厳しく彼の間違いを指摘しないようにしていた。が、彼の頭脳と性格の本質は私の予想を遥かに超えるシロモノだった。その事実は私を死ぬほど笑わせた。それは私が笑い疲れて精神を若干衰弱させる程の事実だったが、今だに私は笑いの発作は完全停止しない。どうしてくれるんだ元夫。

元夫は重度の発達障害だった。彼は発達障害のあらゆる種類の症状に広範囲に渡ってほとんど当てはまる特異な人物である。しかし彼は目立ったDVをあまりしない。だが、彼はあらゆる道徳的倫理的精神的な間違いを犯しがちな男だった。彼は目立ったDVをあまりしなかったが、彼の存在自体がDVだったので、結果的に彼のやることなすことほとんどがDVになったのだった。

結論から言えば、彼は7歳の時点で精神的な成長が止まった。話は変わるが、彼の父親は若い頃、勤めていた会社から独立して自分の会社を立ち上げた。何故、彼の父親が大手の会社を辞めて独立したのかという理由は、”もっと沢山お金を稼ぎたい”からだったそうだ。確かに、彼の父親の独立してからの手取り収入は悪くないものだったし、それは彼の父親の生涯において最後の一歩手前まで悪くないものだった。しかし現在、彼の父親は老人介護施設に居住している。原因は、仕事の受注が減り続けた挙句、生活が成り立たなくなって、その上栄養失調と運動不足と飲酒喫煙の弊害でボケたから。色々言いたい事はあるが、元夫はよく頑張ったと思う。元夫は父親の為に奔走した。彼は、私達の自宅から遠い地域に住んでいた彼の父親が入院している病院に定期的に通い、リハビリ施設や老健への入居手続きの為の苦労も厭わなかった。

彼の母親は彼が7歳の頃に家から逃げたのでここでは言及しない。

結婚生活の中での彼は寡黙であり、よく分からない中途半端な亭主関白であり、金銭感覚が緩くて鈍くて算数が出来ない(自分で使ったお金の足し算ができない感じ)。今現在とすぐ近くにある未来しか考えられず、また、ほとんど何かを努力によって習得する事が不可能。なので、彼は他人の努力と能力研鑽とその成果の性質が理解出来ない。ちなみに彼の学生時代の勉強の成績は全て最低レベルをキープしていた…

彼が私を苛立たせる事は頻繁にあったが、私はほとんどそれを我慢していたし、それが私の発言や行為に現れる事は稀だった。ちなみに私が彼を怒らせる事の原因は、”彼のプライドを傷つける”事だったが、私は普通に彼と会話をしたり普通に生活したりしていただけである。彼は私と会話している時、急に舌打ちして会話を止める。彼の言いたい事は、”お前に俺より面白い話をして欲しくないし、俺はもう言いたい事は言い終わったからお前は黙れよ”…あっそう。私が彼の私に対する暴言を指摘すると、”そんな酷い事を僕が言うと思う?君は僕をそんな汚い目で見てるの?” いや、私は彼がその暴言を他人に聴こえる程度の音量の小声で言う様子を至近距離で見てたし彼の口も動いてたし。最近では、2020年に彼と小旅行へ出かけた時、彼は私にこう言った”お前の事なんかどうでもいいし、お前の事はどうなっても気にしない” 彼はこの言葉を自慢げに言い放ったが、彼は一体、この彼自身の私に対する発言によって私に何のリアクションを求めていたのだろうか?とりあえず私は深く考えずにそれを放っておいた…

そういえばこんな事もあった。私がスマホで何かを検索していた時、偶然歯ブラシについての記事を見つけたので読んでみた。某社のある歯ブラシはその構造特性により、歯垢除去に極めて有効であるという記述だった。その歯ブラシはごく一般的に安価で販売されている普通の歯ブラシだったが、何故か当時はドラッグストアではあまり見かけず、それを買う為にはネット通販を利用するしかなかった。私はその事を元夫に話したが、彼は少し怒った表情でこう言った”止めて。それ買わないで。それをネットで買ったら怒るからね”…察するに、どうやら彼はドラッグストアで販売されている歯ブラシ以外の歯ブラシは”違法な歯ブラシ”だと思い込んでいるらしかった。

2020年のコロナ禍の初期、彼の父親の居住している老人介護施設では無いが、その地域(県や市)の老人介護施設の職員数人にコロナ感染があった。そのニュースを聞いた彼は相当興奮(?)していたが、私は彼のいつものナチュラル・ハイだと思い、気にしなかった。が、その後の顛末が痛かった。当時、彼は彼の高コレステロール傾向の治療の為に病院へ通っており、私も暇つぶしに彼の通院について行く事が多かった。彼が私のスマホを貸してくれと言ったので、私は隣に座っていた彼にスマホを渡した。彼は私のスマホの生協の宅配サービス注文サイトを閲覧し、何故かそこで大人用のオムツの検索を始めた。結論から言えば、彼はこのコロナ禍の最中、彼の父親を自宅に引き取る事を考えていた。彼の頭脳と知能と現状認識能力はほとんど常時麻痺状態なので、彼が彼の父親を自宅に引き取る事で発生する”悲惨な未来”を予想する事が彼には全く不可能だった…。彼が父親を引き取ると、まず彼の父親は1日3食栄養を考慮された適切な食事を食べる事が全く不可能になる。次に、決して子供でも赤ん坊でもない体格の大人の老人である彼の父親が、満足に清潔状態を保つための入浴が不可能になる。(以前、彼は彼自身の力で彼の父親を入浴させようとしたが、完全に失敗した上に、父親は入浴を嫌がるようになっていた)さらに、彼の父親は持病もある。通院診察にかかるタクシー費用、定期的な健康診断、診察にかかる費用、投薬にかかる費用、デイケア費用、おむつ代、衣類費、わがままな親父用のおやつ費用、わがままな親父用の煙草とビール費用、わがままな親父の徘徊通路の確保、わがままな親父のエンドレスTV視聴、わがままな親父のずっとごろ寝によるリハビリ不可、ボケが進行した親父によるトイレ位置無効状態(😭)普通に考えればこの程度の結果は誰にでも予測可能だが、彼の頭脳は死んでいるのでそれを考える事すら無理だったのだろう。ちなみに彼の父親の年金は最低限の金額だったので、すぐに金銭的危機がやって来るのも明らかである。もちろん私は彼に対して強い警告と共に無謀な計画の即時停止を要求して、どうにか事なきを得た。

かつて彼が若者の頃、仕事の給与の中から毎月いくらか貯めて、そのうちその貯金が200万円程になっていた。彼はそれを自分の好きな旅行や鉄道模型の購入や音楽CDの購入に充てようとしていた。が、ある日彼が預金通帳を見ると、残高が0円近くになっていたのだった…もちろん犯人は彼の親父(父親)である。親父は無断で彼の200万円を使って軽トラを購買し、全く悪びれなかった。彼は怒りのあまり、自宅で暴れた。親父はそれを見てやばいと思い、警察と救急車を呼び、息子(彼)を精神病院へ搬送してとりあえず彼が暴れないように拘束した。親父は息子が出所(…退院)した後、親父でありながら息子の預貯金を掠奪して使用した犯罪を息子に対して謝る事は決して無かった。彼(息子)は以前から自分の感情をあまり表現したりする人間では無かったが、これがきっかけとなり、彼の心の中に虚無感が生じてますます彼自身の感情を抑えたり殺したりする事が彼の習慣となっていった。

人間の持つ当たり前の感情を否定する事がもたらす感受性の荒廃と、それによる共感力の喪失。結局、それは大人の作った大人に都合の良い倫理性を欠いたルールが原因なのだと感じる。我々の感情は喜んだり、怒ったり、哀しんだり、笑ったり、恨んだり、妬んだり、泣いたりする。もともと誰にでも生まれつき存在する感情を、無理矢理誰かの都合で否定されたり、またはそれが悪だという理由で抑圧、圧殺する事は決して人間的成長に貢献する事ではあり得ない。人によっては、その誰にでもある感情を無くしてしまう事が良い事だと勘違いする。我々は自分の感情がそこにあり、その感情が事実として確実に自分の心に存在する事を認めない限り、我々がその感情を制御する事も調整する事も不可能だという事をはっきりと認識する必要がある。無意識に抑圧された感情は見えない糸で人間を操り、その抑圧された感情の根底にある”理不尽な扱いを受けた怨み”を人間の歪んだ言動を通して表現する。それは、自分の感情を野放しにしていいという事では無い。自分が今、何を思い、何を感じているのかを”自覚”する事が重要だという事なのだ。自分の感情を理解できるからこそ、その感情を上手に制御したり、開放したり、調整したりする事が可能なのであって、自分が何を心の底で思ったり感じたりしているのが理解できない人間は、結局その抑圧された感情によって無意識に他人を攻撃していても自分自身でそれに気づく事ができない。

ところで、元夫は何度も繰り返し同じ事を言う場合が多い。私がある事情についての詳しい説明を彼に何度もしているにも関わらず、彼は一定期間を置いて同じ発言をし、同じ思考回路に陥る。おそらく彼は何かのきっかけで、その事実が全く無効化したと考えたか、あるいはその詳細のかなりの部分を忘却して、その上で彼の頭脳の中で何かを再編成している(?)。その度に私は彼に向かって、”一晩眠ると過去の全てを忘れる癖は治した方がいい”と言うのだが、多分彼は聞いてないか聞こうとしないかのどちらかである。彼は意固地で他人の意見を全く聞き入れないが、何故か権威には弱い昭和の男である。どうでもいいが、彼がかつて住んでいた実家はほったて小屋かと思う程小さくて壊れそうで部屋の中は荷物と衣類と何かの雑貨まみれで足の踏み場も無く、掃除も殆どしていない。その状態で父と息子が住んでいたんだが…ある日彼は私に向かって”この貧乏人がぁ”と言った。その発言の意味がよく分からないけど、私の実家は普通の4、5人が居住可能な二階建て建築の一戸建てで、しかも元夫の実家の様なガタピシ借家では無いし、衣類その他はきちんと収納されており、掃除は定期的に行われる。😅彼の目と脳は腐っている。

元夫は、私との間に深刻な諍いが発生すると、”よし、これは無かった事にしよう”と言う。何故そうなるのか元夫。彼はこうして人間的成長を拒んで生きてきた昭和の男である。ただの友人としてなら、こんな人物と関わるのもまた面白いのであった。

無知と傲慢のもたらす恐怖

高校生なんて大体そんなもの

私の高校の頃の友人は洋楽が好きだった。彼女の1番のお気に入りはプリンスだ。彼女は幾度か私にプリンスの曲を編集したカセットテープを貸してくれた。というより彼女はプリンス教徒であったので、私に”与えた”のである。

全く迷惑ではない布教だったが、私はプリンスの曲は好みの音楽ではなかった。少なくとも当時はそう感じていた。そして現在でも、プリンスの曲の中でも好きな曲とそうでもない曲が私の感覚に存在する。私は当時、彼女が何故そんなにプリンスに固執するのか理解できなかったが、それはプリンスの曲を聴いたり彼にまつわる逸話を聞いたりしているうちに何となく分かってきた。詳しい説明はしないが、それはプリンスの曲を聴く事で誰でも理解できると思う。

ところで、私は高校生の頃、軽音楽部に所属していた。私は同級生とバンドを組んで、…何か当時流行ったポップスやロックを危ういコピーで演奏していたような気がする。それにしても、中森明菜、ボンジョヴィ、これはまだ理解できる。彼女達は何故、”ラット”というヘビィメタル(ハードロック?)バンドの曲を演奏したがっていたのか?別に構わないけど、今だにラットの音楽性についてはどう評価していいか分からない。しかし他人の好みをどうとか言える立場でもないし。

ある日、確かバンド仲間と一緒に貸スタジオへ行った時の事。プリンス大好きの友達はバンド仲間ではなかったが、同じクラスだったし、バンドのメンバーとも友達だったので、彼女も一緒に貸スタジオへ行ったと思う。私達は貸スタジオの建物の通路を歩いていた。すると少し離れた向こうの方で男子高校生数名が、ギターやベースを肩に担いで通過するのが見えた。彼らはこんな事を言っていた。”プリンスってさ、ハブ(虐められっ子)だったんだぜ〜。やだよなぁ。気持ち悪りぃ、なんか嫌。”

どうでもいい。その時私はそう思った。お前らがプリンスを好きか嫌いかはどうでもいい。それよりお前らの頭は大丈夫なのか?大体お前らは、その肩に担いでるギターやベースをちゃんと演奏できるのか?そんな戯れごとを言う暇があったら、とりあえずお前らはそれをまともに演奏できるように努力したらどうなのか?高校生の頭は無謀である。しかし、その男子達の発言を聞いたプリンス教徒の女友達は落ち込んでいた。彼女はそんな事をくよくよと気にしてしまう少しだけ気の弱い女の子だった。

そういえばプリンスの声域は4オクターブ半だという。それを知った途端、明石家さんまの声域がたった1オクターブしか存在しない事を思い出した。私が高校生だった当時、まだ明石家さんまはとても人気があり、誰もが彼を知っていたし、若い人の多くが彼の番組を好んで見ていただろう。あの時の男子高校生は明石家さんまをリスペクトするが、プリンスは蔑んでいたのか?!彼らの頭脳は全然大丈夫ではなかった。仮にもバンドを組んで演奏している人間が、声域4オクターブ半を持つその世界のトップレベルのロックスターを蔑み、ただの日本のTV阿保芸人の声域1オクターブ(しかもダミ声)を尊敬していた…

にわかバンド男子高校生の想像力が極めて貧弱だったにしても、彼らの無知は世間的に見ればかなりの恥である。私は彼らが今頃になってその事を思い出さなければ良いなと思う。もし彼らが当時の発言の究極の無知を自覚したら、彼らはギターを持つたびに羞恥心にかられるだろう。ちなみにプリンスは、ギター、ベース、ドラム、キーボード、シンセサイザー、全てを当時から自在に使いこなしていたし、その技術もプロ以上だった。しかも彼には独創的な作詞作曲能力も存在する。男子高校生の阿保マウントは一体どこに向かって飛んでいくのだろうか?

仏教の教義に”貪瞋痴”という3つの心の毒というものがある。その中の”痴”は、3つの中で1番悪い毒だそうだ。”痴”とは、よく誤解されるが、それは”愚痴”の事では無い。それは”無知”の事を意味する。そしてその無知から来る”愚かさ”を指している。そして無知(痴)とは、他の2つの毒の原因にもなる根源的な人間の心の毒なのだ。知らないという事は恐ろしい事である。そして、その”知らない”という事は結局、”知ろうとしない”という事実なのだ。よく考えてみたり、実際に学んだり、調べてみたりするだけで知ることは可能だ。他人をつまらない事で馬鹿にする人間は、大抵それを怠るか全くしない人間である。つまり、その努力を全くしていない人間が何かを知っているかの様に振る舞い、しかも彼ら自身が何かを成し遂げた立派な人間だと思い込んで他人を馬鹿にするのは、意味の分からん幻想によるただの傲慢なのだった。

ライフスタイルダイアリー

心地よい日々の発見と共有

Auto Estima no blog

Eleve sua Autoestima

心と人生の自由を取り戻す V.d.s.

心理学・脳科学を利用して苦しみを抜け出し、自分を変えることをサポートします

PIGGY BANK

語学や資格試験に関する記事や、日本や外国を英語で紹介する!

StarlitDen

Illustration, Concept Art & Comics/Manga

私はこうして生きている

双極性障害と診断されているとある薬剤師女性のすったもんだ

Briciolanellatte Weblog

Navigare con attenzione, il Blog si sbriciola facilmente

caterinarotondi

Se non combatti per costruire la tua vita non ti rimarrà niente

ウエルの子育てラボ

Wells-Harvest Life

くわかぶ日記

日々の出来事、金融リテラシーなど気ままにつづります

Antalgica Poetica

L'essenziale è invisibile e agli occhi e al cuore. Beccarlo è pura questione di culo

きりんツール

アフィリエイト

100均ハイドロカルチャー

100均(主にDAISO)の植物をハイドロカルチャーで育てます。

Frank Solanki

If you want to be a hero well just follow me

トリリンガル日和🚘

A trilingual individual, multicultural upbringing has shaped my identity, broadened my perspectives, and enriched my understanding of the world.

MYSYOKU

過去の積み重ねが今を作り、現在の積み重ねが未来のあなたを作る

美肌のためのインナーケアとは「方法と効果」それからスキンケア

【肌質改善とは体質改善する事から始まった】エステティシャンが考案した美容術

てくてくLIFE

セミリタイアした20代男 ひとり暮らしの趣味ブログ

nicki does hair

Just a hairstylist helping you to MANEtain your luscious locks in the salon and at home!

北斗のススメ

たみえママが経営するスナックの紹介ブログ

みずパパ

遠出や、庭いじり、料理など土日にエンジョイ

pk 🌍 MUNDO

Educación y cultura general.

脱却すいやっ!

昨日より今日、今日より明日は少し輝く。

La pause photo

par Jean-Noel Kegel

Taa. worksブログ

子育て世代のパパoutputコミュニティ

SEA CHANGE CRAFT

潮流の贈りもの

Trust and Believe In The Unseen

Live with More Light & Faith by CM.

ズンのリピ飯

今日は、なにつくろう

MahaSarkar

GOVT. TENDERS, JOBS, NEWS UPDATES

こぶたの日々

日々のストレス、子供のこと、日常、いろいろ書いてます

Looking to God

Seek first the kingdom of God and his righteousness. (Matthew 6:33)

Writings of Red

—to be seen yet remain hidden.

ぽかぽかモスケ☀️

モスケの介護奮闘記😎

Medellin Singles Official

Meet A Beautiful, Single Lady From Medellin, Colombia

28歳マダオのほのぼの日記

主に仕事や休日の日常を投稿してます\(^o^)/良かったらご覧ください( ゚д゚)b

ねこの飼い主

うちのねことたまにグルメのブログ

Medicina, Cultura, e Legge.

Articoli su Medicina, Legge e Diritto, ma anche Aforismi, Riflessioni e Poesie.

Pretty Little Liars

It`s immortality my darlings - Alison DiLaurentis

𝗦𝗺𝗶𝗹𝗲, 𝗜𝘁𝘀 A 𝗙𝗿𝗲𝗲 𝗧𝗵𝗲𝗿𝗮𝗽𝘆

Smile, it is the key that fits the lock of everybody’s heart.”

Le cose minime

Prendo le cose gravi alla leggera, e le cose piccole molto sul serio.

Kiran ✨

Reading And Writing is the best Investment of Time ✨ ( Motivational Thoughts) "LIFE IS A JOURNEY"

Sphere of Akira

Just another WordPress.com site

wakasa15thfd

Just another WordPress.com site

白川くんの独り言β

no sweat no victory

WoW Talmud

World of Warcraft Archive