気のせいでは決して無い…
あなたは独り暮らしの男性。あなたは最近、可愛い彼女ができて生活が華やかになった。あなたのアパートには時折、あなたの綺麗な彼女がやって来て楽しい時間を過ごす。また、あなたは最近、LOTOなどの少額の宝くじが当たり、少し豊かになった。あなたは最近、少しずつ幸せになってきたような気がするのだ…
そんな時、あなたのアパートで、こんな異様な事件が起こり始めるかもしれない。
あなたが休みの日に朝寝坊して午前11時頃まで惰眠を貪っている時、何処かの婆さんが作業員らしき男性を伴ってアパートの階段を登ってくる音が聞こえる。その婆さんと作業員は、アパートの階段付近に備え付けてある物置棚の扉をドタバタ煩く開け閉めして、何かを取り出しているようである。
あなたは一瞬、その婆さんはオーナーの老婦人ではないかと考える。だが、その婆さんは何故か、毎週2日ぐらいはあなたのアパートの階段あたりを作業員を連れてうろちょろして、しかも毎回、煩く音を立てていく。しかもその場所は、後で見てみると、作業している痕跡も無く、また掃除した痕跡も無く、ただ汚い床が今までどおり有るだけなのである…
あなたは不審に思うが、わざわざ婆さんと作業員が来ている時にドアから出て”あなた方は何をしているのか?”と、聞いてみる気力も無い。そんなくだらない事をしている暇があったらあなたは休みたいのだ。
アパートのオーナーが、何もやらないのに無意味に自分の物件のアパートを彷徨く可能性は低すぎるので、もちろんその婆さんと作業員はオーナーと雇われ作業員では無いのである。
その婆さんと作業員は、近所に住む婆さんとその知り合いのおっさんである。
最近、あなたの羽振りが良く、あなたがとても幸せそうな顔をして幸せな生活をしているのを見たり知ったりしたその婆さん。その婆さんは、知り合いのおっさんを連れて、あなたの睡眠妨害や余暇生活の破壊を目論んで、あなたのアパートにわざわざ頻繁に足を運んであなたに嫌がらせをしていたのだ。
しょーもない婆さん。多分、婆さんという職業は暇すぎる故に、こんな地味なコントみたいな嫌がらせを考えつくのだろう…